「居心地が良く歩きたくなるまちづくり」
全国の都市建築系学生を対象とした「都市・まちづくりコンクール」は、コロナ禍以降しばらく休止していたが、2026年春期から改めて開催することが計画されている。今回のシンポジウムでは、その趣旨とテーマについて、深く掘り下げた議論をする。
国土交通省が提唱する「居心地が良く歩きたくなる」まちなかの形成では、居心地の良い空間の形成について、「まちなかの居心地の良さを測る指標」を作成し、「都市空間の質」について、空間の状態に加え、滞在者がどのように感じ【主観】、どのように利用しているか【活動】を把握することで、これまで捉えることが難しかった「まちなかの居心地の良さ」を可視化しようとしている。本シンポジウムでは、この観点も含め、具体的な先進的事例を共有し、居心地の良い空間の形成(安心感・寛容性・安らぎ感・期待感)のあるべき方向について幅広く議論する。